「源八」は、蔵もさることながら、職人の手仕事を残す、古材が美しい建物だ。そのひとつひとつは歴史を物語るものばかり。訪れた際はぜひ、そのこだわりも見ていただきたい。さて、「源八」の名は、うまい酒を造っていた杜氏の名からつけたものであるが、その名に負けず劣らず、力強く、活きのいいうまい料理が並ぶ。さぁ、えひめのうまいもんいっぱいお食べよぉ!店内に響く声は、威勢良く、いかにも美味しそうでわくわくする。炉端あり、伊予の手造りうどんあり、瀬戸内の活魚、生産者の汗を感じる野菜あり。「源八」は、親子三代がこの空間と四季の味に喜びを一つにする、愛媛をまるごと食べる店なのである。